私の教室(東戸塚Keikoピアノ教室)では、 前回の発表会及び、我々講師仲間のコンサート(みんなの舞台)など、見にきていただいた頃より、Hちゃん本人自身、必ず毎週1曲は仕上げていく・・・と言う目当てを作ったような事を、お母様からお聞きしました。しかし、誰もがそういう目当ては、長く続けられないケースが多いです。それは、教本がすすんでゆくにつれ、難しくなってゆくから、実はなかなか実行できなくなっていく子、多いです。





でもHちゃんは、私の記憶する限り、ほぼ毎週その目当て、クリアしてきた感じです。前回の発表会以後は、教本と共に、指整え本として、ハノンの前にそれを短くやさしくしてあるピピハノンも、導入しました。ここ20年余りの間に、ハノンもあらゆる出版社より、子供用にコンパクトにまとめられたものが、たくさん出ました。それでもまだまだ、オルガンピアノ2あたりのお子さんには、弾く音符の量がたくさん過ぎて、めげてしまいます。






まあその子にもよりけりですし、もしかしたらHちゃんは、ストレートに子供の2巻形式のハノンにすすんでも、大丈夫かも?とも迷いましたが、やっぱり短いフレーズで、指、手首をよく確認してやってもらえる事、教本以外にも、音の階段(例えばドの音からそのもう一つ上のドの音までを、指くぐりなどして、弾く音階)および、リズムうち、初見etc etc、書くワーク宿題など、やる事は山ほどあり、今ではやはりピピハノンにして、良かった と思ってます。





ママがお仕事後、学童にお迎えに行かれ、一旦お家に戻リ、こちらへみえられるのですが、やはりお仕事が遅くなる事もあるのか、Hちゃんがランドセルと共に、レッスンに来る事もあります。この頃はもう学校生活も慣れてきて、このペースが定着してこられたとはいえ、本当にママ達のご苦労には、頭がさがります。





先日久しぶりに、お父様がレッスンに付いてみえました。もうそろそろ今の教本も終わり間近、「ワークブックだけは、違う出版のものに切り替える予定なんです」と言いましたら、もうお母様からお聞きのようで、本当に家族みんなに囲まれ頑張っているHちゃん、望ましいことです。でも、よくママパパの前で、張り切り過ぎてて、カチコチになってる子もいますが、Hちゃんは、のびのびというか〜、自然体という感じです。





先日も、ちょっと私が初見の本を用意してた時、突然レッスン中、靴下を脱ぎ出してしまい、私は最初気づかず、パパが「何?何?どうしちゃったの?」と言われ、ビックリして見たらHちゃん、「だって、足がかゆい、蚊に刺された」と、ニカっと笑って、靴下を脱ぎ出しました。このところ、確かにタチの悪い蚊が、多いようです。まあ靴下の上からも、結構刺された子も、他にいました。





まあ、これでレッスンがすごく中断しそうな感じもなく、私も「そうか〜確かにかゆいよね〜」とついつい急に靴下を脱いだHちゃんに、まあ今まで我慢してたんだね、と、ぬいでスッキリするなら〜とも、思ってました。でもパパも、そんな怒る口調でなく、「ねえ、ねえ、靴下は履いてよ〜」と。Hちゃんは少し足をかいてから、又笑い、ちゃんと靴下を、履きました。





レッスン中も、よく弾けた後、私がよかったところを言いながら、合格のまるをかいてるすきに、ピアノの譜面台の下からじいーっと、弦とハンマーを見つつ、音が出ないように鍵盤をわずかに下に下ろして、たのしんでいました。ほんのわずかの時間なので、私は見て見ぬふりをしますが、それがたまたまママに見つかり、「Hちゃん、先生のお話し、ちゃんと聞いててね」と言われた際にも、ニカっと笑い、しまった!という感じで、すぐに態勢を整える姿は、ある意味、本当の自分をだせているということです。




まだまだこれから教本も新しくなり、又発表会に向けての日々も始まりますが、レッスンではのびのびと、しかしコツコツの精神はそのままでいけたら、いいなぁ。

東戸塚Keikoピアノ教室では皆様の体験、お待ちしております。