毎回このブログを載せる頃になると、本当に半年ってあっという間にきてしまうのだなあと、つくづく思います。我々講師仲間のコンサート(みんなの舞台)は年に2回、6月と11月に開催されており、6月は11月が終わってから私的には、3月にうちの生徒の発表会もあるため、かなりせわしいです。あとやはり、自分自身のピアノの先生が1月に門下生の発表会を毎年やられており、まあ強制されるわけではないですが、昨年パスした事、あと11月の舞台で弾いた、ドビュッシーの交響詩「海」をピアノソロに編曲したものを、もう一度大きなホールで弾いてみたいという気持ちも強かったため、今年は出ました。もちろんその二つの負担抱えて、6月のみんなの舞台に臨むという事は、もう分かった上での事、毎年同じケースなので当たり前のことですが・・・。
そんなわけで、いつもの最後のステージの朗読(私のオリジナル曲をとともに)においては、、新作は無理で、今までに発表したお話しで臨む事、あと自分のソロも以前やったもので、どちらかといえば曲の構成、テクニック的にも比較的混みいってないものを選択せざるを得ません。しかしその選択は私にとっては、今回割とすぐ頭にピン!ときた作品がありました。それは、ショパンのロンドOp.73でした。これをレッスンしていただいたのは、かれこれもう25年以上前、まだ私の子供が小さかった頃・・・いや、もしかして、まだ産まれていなかったかな〜?というぐらいの頃でした。
この曲との一番最初の出合いは、なんとまたまたもっと遡る、私の高校の音楽科時代、確か2台ピアノのための音楽会選抜オーディションで、私達はバッハのコンチェルトを弾いたのですが、ある一組がこのショパンのロンドOp.73を2台ピアノ用に編曲されたものを、演奏しました。さわやかなテーマとともに、転調に転調といろんなモチーフが登場し、そんな展開が私の中に大きく印象づけられました。しかしその後以外と、これを演奏する機会はなく、結婚後他のショパンのロンドを見ていた際に、あれっ、これってあの時の2台のためのロンドじゃんよ・・・と気づきました。又さらに、その2台のピアノ楽譜の次に、ピアノソロとしても、この曲があり、1人でも弾けるんだと思い、さっそく買って弾き始めました。
その後しらべてみると、この曲、最初はソロとして書かれ、後に2台用にショパン本人自身が編曲したものでした。作曲されたのは、彼がまだ18才の頃で、、、確かに後期の作品とくらべると、深いメロディーの味わいみたいなものはないし、構成もつなぎもつたない感じはあります。でも18歳にして、。これだけのモチーフと展開が出来たショパンって、やっぱりすごい!私は最初この曲だ!とピンときた時、ベースがハ長調だったこと、そして仕上げてゆくのには、まああやすいのでは?と単純に考えた事を、後悔しました。
でもやはりあの高校時代にも感じた、そよ風の様な爽やかなモチーフが、次々と転調、新しいフレーズにより展開してゆくこの曲には、今でも魅力はかんじており、場面場面に応じての指、腕の使い方を駆使して少しでも美しくしあげていきたいものだとは、思う様になりました。です。ショパンの初期の作品の割には、オーパス番号が73というところが、作曲されたものの、この作品は日の目をみず、かなり後に出版されたんだろうとかんがえられているようです。世の中には、こういう埋もれてしまいそうになって、でも掘り出された作品って結構あるんだろうなあ。
さて実は私がピアノと並行して、また新たに作曲をならいはじめて、3年半が経ちました。昨年、やはりこの6月にみんなの舞台で弾いたソロ曲を参考に、ピアノソロの自作、試みました。今年も、夏の最後にまた作曲の発表会もあり、いまのところ、頭の片隅には、それの参考資料にとも考え選択したこのロンド、しかし現実は、なかなか厳しい。この曲思ってたより長いし、自分はなかなかこんなにバラエティーに富んだモチーフ、フレーズは浮かびそうにない!しかし毎年と同じく、もうやるしかないってことです。
今回はみんなの舞台、うちの区と同じ、お隣りの戸塚駅より歩いて5分少々の会場。朗読もかなり何年か前にやった夢10夜より、第10夜をやります。ぜひ我々の舞台、見に来てくださいね。
東戸塚Keikoピアノ教室ではみなさまの体験、お待ちしております。