U君、N君のママは、本当は発表会後、3月末にレッスンにいらっしゃる予定でしたが、私の帰省時期とかさなってしまい、お互いの合う時間ということで、4月末になってしまいました。とはいえ、発表会にはN君と共に、グリークの「ペールギュント」組曲より、アニトラの踊りのピアノ2を、連弾されたので、久々とはいえ、ここ2ヶ月は連弾の形で、うちへはレッスンいらっしゃってはいましたから、仕事のお忙しい合間をぬって、発表会でも、見事に弾きこなされたのは、大したものでした。
実は定期的にレッスンにはみえてませんが、ご主人(U、N君のパパ)もピアノを弾かれ、発表会ではママと同じくU君と「サウンド オブ ミュージック」より、オープニングテーマをピアノ2で、連弾されました。パパはU君の話しでは「本番の時パパ、手が震えてたんだよ」(とこれは、私が直接聞いたのではなく、発表会後の個人面談で、ママに聞いたのですが)という事でしたが、私的にはリハーサルより、落ち着いてしっかり2人の息も合い、すてきでした。レッスン時に結構他のご父兄、あと高学年の生徒達からも、この2組の親子連弾は、好評でした。
さてその発表会よりほぼほぼ1ヶ月以上たった先日、お母様がレッスンにもってみえた曲が、それこそ発表会にソロを最後に弾いたKさん(発表会時中2、4月より中3)の曲 ショパンの幻想即興曲でした。この曲は嬰ハ短調というシャープが4つ付く調で、最初のソのシャープの衝撃的なユニゾンより始まり、速いテンポの中、左手の伴奏と右手の細かいフレーズ的メロディー、これが左手6つの音に対し右手8つという、割り切れない中、それでも片手ずつしっかりリズムは独立し両手でかみ合って展開という、全く聞くと弾くとは大違いとは、まさにこの曲です。中間部に転調し、ここはゆったりとした実に美しいメロディーを奏で、再び速い同じ展開へ突入、さらに最後上下に激しく揺れ、左手に中間部のメロディが登場し静かに幕が閉じられる、この終結部(コーダ)も数的には割り切れますが、最初8小節は音量も大きく外しやすいので、やはり、総評してこの曲はレベルは高いです。
お母様が「この曲を舞台で、最後までしっかり弾かれたあのお嬢さんはすごいですね〜」と。ABAコーダだから「Aが全く同じで登場とはいえ、ゆったりとしたところからの持って行き方、そして、コーダになったとたんに、一気に音域がひろくなるし、大変ですね〜」と、まさにその通り、お母様は曲がりなりにもここまでの高いレベルの曲を、手がけられる力がおありだからこその、難しさもわかっていらっしゃるんです。
又そのあと一通りレッスンが終了したころ、「実はうちではあの発表会以後、みなさんが弾かれた曲で、結構、あれいい曲だったよねえ〜とか、あれ、僕も弾いてみたいなあ〜とか,色々家族で、話ししたんですよ〜」と。中1K君の弾いたモーツァルトのトルコマーチはもう有名ですが他の中2、Sちゃんの弾いたグラナドスのスペイン舞曲5番の、アンダルーサなど、メロディーがきれいで、弾いたSちゃんの事
も、お母様はそれとなくクリスマス会での自己紹介の事、覚えていらっしゃり、「小学5年後半より始められ、4年もたっていないのに、あんな素敵な曲が、弾けるなんて素晴らしい〜」とも。「うちの子も、あれ綺麗な曲だねって気に入ってました」とも。「あとN君と同じ学年のK君の、ジプシーの踊りも素敵な曲ですね〜」と、etc.etc.話しは尽きないという感じでした。
なかなか普段は同じ先生の元でならっていても、他のお友達の演奏はきけません。発表会で午前中のリハから含め、確かに小さなお子さんの場合、聞くのも疲れてしまうかもしれません。でもそんな時、一度外に出てひと段落したら、改めて別に自分より小さなお友達でも、おおきなおともだちでも、今までに聞いた事ある、もしくはなくとも、聞けばそれなりに感じるものはあるはず。まあなかなかお仕事の都合や、下のお子様のお付き合いで、家族全員が最初っから最後まで、当日、会場でゆったり見られないケースのご家族も、もちろんあるとおもいます。でもほんの短いじかんでも、ちょっと発表会のこと、後後に茶の間の話題にのせてもらえると嬉しいです。
最後にお母様が、いつもどちらかというと、冷めた感じでものを言うN君が、発表会後、「家族で、こうやって音楽できるって、楽しいもんなんだね」と本当にボソっと何気なく言ったそうです。でもその言葉は、本当に思った気持ち以外、何ものでもない言葉にちがいありません。💕❤️🎹🎶❣️
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