お住まいを伺いましたら、同じマンションという事でしたから、もしかしたら誰かのご紹介かしらと聞いてみると、「***ちゃんって、先生のところに来ていらっしゃいますよねえ〜」と、聞かれました。ただうちへきている子で、その名前の子はいなかったので、「う〜ん?そういう名前のお子さんは、うちには見えてませんけど〜」と、まあ私も、嘘を言うわけにはいかず、お母様も一瞬「えっ!」となられました。が、とにかくピアノが習いたいという気落ちは、誰のところへ行かれても、同じわけです。「もし***ちゃんと一緒の方がいい!」とここでMちゃんにガン!と言われてしまったら、それはいたしかたないこと、実際仲のいいお友達が行ってるから、私も行きたいという事は、充分ありうるので。

でもそういうことはなく、さらにこの日、お母様と、実際通う事になったら、おばあちゃまが付いて見えることになるため(お母様はお仕事なので)おばあちゃまも一緒にお見えだったのです。私は、「でもせっかくだから、体験レッスンしましょ!」との言葉かけに、Mちゃんも特に嫌そうでもなく、お母様、おばあちゃまも、うん、うん、という形で、その場では今の話しはなかったことにして、はじめました。

Mちゃんのお宅には、ちゃんとアップライトのピアノがあり、お母様も結構やってはいらっしゃったようす。「もうピアノがあるのなら、今日ここでやることは、即おうちで、ばっちり実践できますね〜」とついつい言ってしまう。初めて習うお子さんのお宅には、もうピアニカくらいの鍵盤しかないお友達も多い。それはそれで、ある意味当たり前なんです。しかし普段からこの88鍵盤を見ているMちゃん、感覚的にはもう随分違う・・・・とはいえ、本人自身は習うのは初めてなので、一応2つグループの黒鍵盤より、他の体験する子と同じように、全てのドを探し、指番号も手を合わせ、手前の親指より1*2*3*4*5という指番号もサッとクリア。飲み込むの早いこと、早いこと・・・・。

 

前もって、もしおうちで何か本を見て弾いていた曲などあれば、弾いてくれても構わないのですが・・・特になければそれはそれで、OKという事をメールしておきましたが、もうお母様、張り切ってご自分のお持ちの本(バッハの小曲集)より、メヌエットを開かれ、「家で練習させました」と、。いやいやこれはなかなか、何年か習ってたお友達でも結構綺麗に弾くのは、大変です。「これ1曲弾いてきたの?」とMちゃんに聞いたら、「いえ、途中までしか、出来なかったです」と。いやいや、全然OK、OK、片手でもかまわないし・・・・。でもMちゃんは最初の3段をつっかかりながらも、両手でちゃんと弾き切りました。

 

Mちゃんの弾いた曲は、バッハのメヌエットで、親しみやすいメロディは、色々なところにつかわれており、多分そんなにクラシックに詳しくない人でも、どこかでは、耳にしたことのあるものです。右手も左手も違うメロディラインで構成されており、ある意味、片手ずつが、しっかり弾けてないと、なかなか様にならない・・・・たとえバッハの曲の中では初歩の小曲集の1曲とはいえ、なかなか難しい。それをお母様が確かに習ってみえ、みてあげたとしても、そうそう弾けるものではないから、Mちゃんが大したもんなのです。

 

でもやっぱり、しっかりはじめるとなれば、もう小学2年だし、音符の決まりや仕組みなどは、一応教本で一歩ずつやった方がいいかな〜。でもおそらくスムーズに充分理解し進んでゆけるでしょう。そして、軌道にのりはじめたら、それこそちょっと難しいものにも、挑戦してゆけるでしょう、と少し教材も紹介しつつ、都合の良い日時などもお伺いしました。お母様もピアノをよくわかってみえるし、おばあちゃまも、大人の方がお二人いらっしゃって、狭いお部屋で、申し訳なかったのですが、終始にこやかにMちゃんを見ていらっしゃいました。とにかくこの私のピアノ教室の体験で、有意義な時間を過ごしてもらえれば、幸いです。Mちゃん、でもぜひピアノ、はじめてほしいものです。🎹🎶❤️と願う、東戸塚Keikoピアノ教室、髙木圭子でした❗️