2年前の三月の終わり頃、ちょうど私の家の教室の発表会が終了した頃、U君のママより、ホームページより、無料体験のお申し込みがありました。
お母様のお話しによれば、グループレッスン時は、なかなか一人一人にレッスンがみてもらえず、結構U君自身も、きつい注意をされたようで、もう音楽教室を続けるのは嫌だと言っているようでした。でも、お母様としては、せっかくここまでやって、プツンと終わってしまうのが、さみしいとのことでした。
いまでも、U君が初めてうちに体験に来た時の事、よく覚えてますが、確かにシャイで、自分からペラペラ喋るタイプではなかったものの、聞かれた事にはしっかり答え、曲もきっちりと、弾いてくれました。でも、うちへ来られる決断にいたったのは、二週間くらいはかかったかな?もちろん、お母様の多少私への配慮もあったのか、U君が私を気に入ってくれた様で、でも私はそれだけでもほっとしました。
グループが4月終了で、5月スタートでしたから、小学校にも入学し、間も無くでしたし、何もかもが新しく始まった中でのうちのレッスンも、1:1の新しいスタイル、かなり緊張してはいました。ても、私の言うことはしっかりきいていました。例えば、一つ例をあげれば、U君は音階を弾く際、一つの音から次の音へ移るとき、音が残ったまま弾く傾向にありました。こういうお子さん、結構います。でもU君はその言われた事を、何とか治そうとしっかり取り組んでいるのが、明らかにみえました。以外と、すぐ対応しようとする姿勢、見せない子多いです。
U君は、すごく器用な方ではありません。私に言いたい事が山ほどあっても、なかなか自分からは言い出せず、お母様に、「ほら、先生に今日言うことがあったんじやないの?」と言われて一生懸命私に報告すると言う感じでした。2年目も、全く一人でばっかりは、本人自身もきつそうで、でも私はU君はおそらく、ママがいてもいなくても、絶対ふざけたりとか、私の言うことが、わからないタイプでもないので、もうお母様がついてくる、こないは、自由でと、お母様にも、いいました。
U君んちは、お母様は全然ピアノも、ましてや楽譜とか、いろんな事、わからないので、まさにU君自身が納得して、会得してゆくしかありません、。最初入会時、私はもうグループ2年終了されてましたから、88鍵盤ピアノはお持ちとばかり思ってました。それが実はそうでなかったというのが、うちの初めての発表会の連弾で、発覚しました。生徒の弾くピアノパート1は メロディー担当のため、結構高い音域での演奏です。そうなると、「高い方の音がなくて、弾けなかったんで」といわれ、あらためて、そうかあーと。
ただお母様がその頃、「いつまでつづけれるかわかんないのでピアノ買うの、ついつい考えちゃうんですよ」と言われており、なかなかむつかしいのかなあ、でもレッスンではそれなりにこなしているのに~と思いつつ、ちょっと寂しい気がしました。
でも2回目の発表会の準備期間に入り、音階も充実して、いよいよ指筋トレ本、ハノンにはいろうとしていた矢先、U君が私に、「電子ピアノかったよ、もう88鍵あるから、」と、言いました。明らかに昨年より曲もジャンプアップし、下手すればソロでも、鍵盤が今回、大丈夫かなあと、やや不安に感じてたので、元気よく私にレッスン室に入った途端言ったU君に、「じゃあ今回は、連弾も心配ないねー」と、大きな声で、私も言ってしまいました。
後日お母様が、今回電子ピアノをかうにあたって、U君より「お母さん、僕ピアノ続けるつもりだから、買ってよと言われ、ちょうどハノンとかの、指筋トレもはじまり、二人で、いい時に買えたねと、はなしてたんです」と、ご報告がありました。
そして無事2回目の発表会も終え、ハノンも最初は慣れるまでちょっと大変そうでしたが、今現在順調な進みです。教本も終わりに近づき、これからますます大きな山にさしかかってますが、このところ、もうお母様も、「むつかしくて、私は協力はもうできないんですよ」と。なによりも、U君が毎週、これだけはやっていくぞという、なんて言うか勢いを感じてます。U君のペースでいいんです。着実に前進している、3年目のUくんでした。
東戸塚keikoピアノ教室では、皆さんの体験、おまちしております。