7月の初め頃、私自分自身のピアノレッスンにいくため、朝の忙しい時間に、駅にむかってあるいていたら、後ろから「圭子先生」と大きく声をかけられました。振り向くと、T君のママでした。明るくニコニコされてました。もちろんT君のママもこれからお仕事に行かれる道中でした。駅にお互い向かいつつ、昨日、ちょうどT君のハノンの本が新しくなったということなど、このところのレッスンのことなど、お話しつつ、ひと息ついたところで、T君ママが、「実は本当にとても迷ってましたが、主人が海外出勤となり、下の子もまだ小さく、結局、家族全員でパパの元へ行くことに決めました」と、言われました。





正直言って、私もビックリして、結構ショックでもありました。実はT君は、ここへ来る前に、もう3年くらいピアノは習っており(日本で)、ただ全くコロナ時期と重なり、全然発表会がなかったらしく、うちへきて、それこそ3月に、初めてうちの発表会を経験し、しっかり曲も弾ききり、本人も達成感を感じて、ママもとても喜んでいらっしゃいました。トーンチャイムの合奏も楽しかったらしく、せっかくレッスンも慣れてきて・・・という状態から、また新しい環境となるのはどうだろうと、かなり迷われたようです。でも、弟君がまだ3歳、T君だって、まだ小学生、やっぱり家族って一緒が1番です。





T君は、私のところへくるまで、全くある一つの教材シリーズを、教本から、テクニックから、鉛筆ワークから、全てをやってました。このシリーズは、もう私達が音大の頃、日本に入ってきて、なかなか高い評価も受け、講座もそれ以降、各地で何年も盛んに開催され、私も何度か足は運びました。ただ私としては全くそのシリーズのみにどっぷりつかるのは、ちょっと違和感があり、もちろん補助的には扱使用していますが・・・・。でもT君のように、このシリーズで3年間やってて、どのくらいになっているのかしら?と、最初は興味深いものも、感じました。




でもこのシリーズのみで、ずーっときたということにたいし、お母様がこのままこの路線でいく事の、強いご希望を持ってみえる方も結構いらっしゃるので、一応もしかして、やっていくうちに他の教材も取り入れるかも?的なことを申し上げた時、「もう全然構いません、先生のいい教材で・・・・もう全て変えちゃってもかまいません」と、あっけらかんと、明るくおっしゃったので、ある意味、私はとても気分が楽になりました。逆にしばらくはこのままで様子を見つつ、彼がもっといい方向にいけるのでは?と考えたら、躊躇なく本を変えられると思い、ありがたいし、嬉しくも思いました。





T君はレッスンの時、年の割には、大人っぽいというか、どちらかといえば物静かというか〜。しかし12月中旬頃、うちの教室としては、初めての試みとして、クリスマス会を開催しました。その日T君は横浜の市の体育大会らしきものが午前中にあったみたいで、もう家に帰って着替えてる時間はなかった、ということで、体操着のままやってきました。もう会場にはいるなり、陽気に声をあげて・・・一つ一つのゲームも元気一杯、レッスン時の彼からは、想像もつかないくらいの、パワー全開でした。後日ママにその話しをしましたら、「あの子、なんかみんなと一緒にとかいう会だと、妙にテンションがあがるんですよ、調子に乗りすぎると言いますか〜」と笑っていらっしゃいました。でもこちらとしては、何をやっても冷めている子よりは、いいなあ〜。




通常のレッスンとしては、やはり私の思っていたとうり、シリーズものでかなり難しい調、調号を経験してる割には、その意味とか基本的なところがわかってなく、通過している事も見えてきて、発表会も終わり学年も上がった段階で、新しい曲集などもくわえ、ハノンはあえて使っていたので、さらに音階も加え、指筋トレも2巻にはいりと、これからますますペースに乗ってきつつという段階だっただけに、本当に残念です。





先日たまたま、お仕事がお休み日とかさなり、お母様が挨拶に見えました。もう前もって向こうへいらっしゃるパパとともに、さすがに早い!、「もう向こうのピアノの先生も、決めました、また2年後帰ってきた時にはよろしくです」と。いやいやしっかりしてます。もっとも、ママとパパの、母国だから言葉には困らない?のかな?ただ、ちょっとレッスン時間をうっかり忘れがちだったT君、(ママもややうっかりは、あり)そこは気をつけて、元気でガンバってくださいね〜。






東戸塚Keikoピアノ教室では、みなさまの体験、お待ちしております。🎹💕