生徒がうちの教室へ通い出してから大体5〜6年たつと、中学生になる。まあ遅くから始めるお友達もいるので、みんながみんな、そうではないのだけれど、そのくらいの年月を、しっかりとピアノに通い続けられたということは、進み具合いの違いは、個人差があるとはいえ、かなり多くのことをまなび、こなしてきている。
1番大きな収穫としては、長調、短調音階の制覇かなあ〜。みんなが日常テレビ、ラジオ、もう今やYouTubeも・・・それらを通じて耳にする、または目にする音楽のなかで、かっこいい!ぜひ自分自身がそれを再現してみたいと感じる事は、多々あるでしょう。そうなると、ついついピアノを習ってる子なら、その気にいった曲の楽譜を買って、または何度か聞いては、耳コピしてみたりを試みているだろう。
まあ耳コピは、ある程度個人差があり、長い年月ピアノを習ってるからと言って、誰もが出来るかといえば、元々持っている音感(でも、特別音の聞き取りの特訓をうけて、それができていくケースもありますが・・・)の良し悪しが影響しますから、それがなんとなくできてしまう子もいれば、やりづらい子もいるでしょうね。
でもそれこそ、先程書いた長調、短調音階の制覇は、ピアノを習ってある程度年数のたっている子なら、その制覇の進み具合の差はあれど、13ある全ての調の半分以上は、大抵の子はこなしている。よく器用な人で、特にピアノを習い事としてやった経験のない子、人達でも、楽譜の音が読めシャープ、フラットの記号(黒い鍵盤を使う指示の記号)の意味がわかり、それとなく弾きこなしている人を見て、「音階って、勉強する必要ってあるわけ?」と、ピアノを習っている子から質問されたことがある。
確かに音を読めるようにして、いろんな本、それこそYouTubeなどでもわかりやすくいろんな規則事を動画付きで説明し、ピアノ初心者のために〜みたく、多々あり、我々ピアノの先生って何なんでしょうね、となる。でも毎週毎週通ってもらい、指筋トレおよび、その音楽の規則事を含ませた教本、それこそ音階もしっかり一つずつ覚え、それに伴う和音もコツコツ弾いて長い年月かけて染み込ませたものは、絶対ペレペレっと短い期間で、とりあえず覚え、あとはYouTubeで格好などチェックすれば、OKという簡単最短コースに負けるわけがない!
ただこの頃、とても残念に思うのは、結構小さい頃から5〜6年くらい、ずっと続けてると、大抵中学生くらいになる。音階も、テクニック本、教本もかなりこなし続け、さあいよいよこれから、レベルの高い曲にチャレンジ!クラッシックにかぎらず、ポップス、歌謡曲だって、挑戦していけられる時期に、やはり当然だが、学習塾も今まで以上に通いだす、部活動もかなりしっかりやる部だったら、毎日毎日遅くまで、ヘトヘトになるまで、早くとも、帰宅時刻は19時は回るだろう。
私自身は、中学の時、もう音楽専門(ピアノ科)で行くつもりだったので、部活動は余りきつくない活動時間も短い部を選んだ。(うちの中学は、必ずどこかの部に入らなくてはいけなかった)私は決して運動が嫌いではなく、もしこの道へ進んでなかったら、間違いなく運動部へ入ったとおもう。でももしあの当時、それほどガチでないけど、運動部に所属しつつ、ピアノと共にやっていけたんでは?と思うことも、あたまをよぎる。
でも、いやいや、専門を目指すということは、ピアノを弾くだけでなく他にも専門的訓練などあり、やっぱり無理だったんだろうなあ〜。でも専門めざさないなら、・・・そう、絶対小学校時代の時のように練習は、特に運動部とかはいったら、・・・ガチで県大会〜ここだったら、関東大会〜さらには全国へとめざしなんてなれば、・・・それでも、ヘトヘトになってでも、レッスン室で、ついついうたた寝してしまっても、この際いいよ!続けてほしい。今までの積み重ねは、続けるだけでも裏切らない、。学生時代を終えて、人生の楽しみの一つとして、必ず後々、大きな心の支えとなってくれるはず。
今年、うちの生徒には4月より中学生になる子が、2人いる。1人は、うちへきて、もう今年で7年、一時は、神奈コンも目指した時期もあった。すごい力をつけてきた。もう1人は、5年生になってから、初めて習い出し、しかしすごいやる気の努力家で、たった2年と思われないくらいの成長です。どう考えても2人とも、やめてしまったら、あまりにも大きな宝物を落としていってしまいそうだ!私は発表会後、特に2人には、お母様も交え、ぜひよくお話しあいしたい!
そしてこれを読んだこれから中学になる子たち!中学になる、ただそれだけで、もうピアノへ通うのは無理ね〜と単純に考えず、今ひとつ立ち止まり、考えてみよう🎹❗️