R君はこの4月より4年生になりました。昨年の発表会後、私はブログでも書きましたが、自分でちゃんと納得して練習し、間違っている箇所も、レッスンで何が原因だったのかを私に聞いて、理解して進めてゆく姿勢が見られ、とても積極的ないいレッスンスタイルになっていきつつある彼を嬉しく思ってました。
その後も,毎回毎回、自分の力だけでやれなかった所は、しっかりとわからなかったと言って、私にそこの疑問に思っている箇所や弾き方を聞いてはなおし、正直すごく速いペースの進みではないのでしたが、自分で間違いがわかって納得していくのは、これからどんどん難しくなっていくにつれ、お母様頼りもできなくなって、まさに自分だけでやっていける子への、望ましい過程でした。
ただここ最近一生懸命にやれば、必ず1週間で絶対合格!という意気込みが強すぎて、ちょっと頑固になりすぎていました。おうちではもちろんお母様が「ちょっとそこのところ、違っているのでは?」という問いかけも、全くうけつけず、ピアノ以外でも、いわゆるなんか何でも反発したくなる・・・反抗期?!っぽいものなのかな。レッスンでもやっぱり、その傾向は出てきてました。
最初の頃は、ちょっとわたしが、やりにくそうに弾いている箇所を、「指使い変えてみたら?」とか、「片手で取り出してやってみようよ」とかいうと、若干気に食わなさそうにしてるものの、真似して弾いたりしてました。が、次の週、その練習をすごくやったという自身もあったのか、レッスン室にはいるなり、いつもだったら定番の指筋トレ(ハノン)よりはじめるところ、先週合格しなかった、オルガンピアノ教則本の1曲を開いて、弾き始めました。
結構この曲は、右も左もメロディという、ちょっとしたなかなか難しいもので、今まで相当この曲他の生徒さんでもやりましたが、2週めにしてはすごい出来だったので、「よくここまでやってきたよね〜」とほめましたが・・・。「残念なことに、前の週なおしてここで弾いたことが、また戻ってしまったね〜」と言ったところ、「え〜っ!合格じゃないのー!」とかなりすね、「もう一度片手ずつ見てみようか〜」という言葉かけもきかず、「もう1回ひいてみる」の一点張りで、何回も何回も試みるものの、やっぱりつっかかる、「せっかく指遣いとか弾き方直すだけで、うまくいくんだよ〜」と言っても、もう本人は、意地になってしまったようです。
頑張ってやってきたのに、合格がもらえなかったということで彼は家にかえると、そのことで大泣きしたそうです。まあでも練習を全然やってこなくてこなくて、どうしたらその気になるか〜と、頭悩ますよりは、かなりいいです。でもやっぱりね。私はピアノの先生だから、R君のためにアドバイスしてることには、耳を傾けてやった方が絶対いいと思うんですよ〜。多分R君は、自分の間違いもすぐわかっていたとおもうんです。でも、それを直してこなかった自分に、腹がたったんだとおもいます。お母様も、それとなく気にかけてくださり、「レッスンに一緒に付いて行きましょうか」とも、おっしゃって下さいましたが、相変わらず色々生意気な事は言ってましたが、私のいうことには、しっかり対応していました。
これから曲も、レベルが上がってくるにつれ、自分でしっかり練習してくるR君にとっては、余計にこんなにやってきたのに〜と思う事多々あるでしょう。でもどこも間違えずサーっと通過できない、わからない箇所も難しくなればさらに増えていくことでしょう。せっかくの毎週のレッスン、無駄な時間にならないよう、歩んで行けたらとおもいます。
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