新しい曲をレッスンで、今日はじめて弾く時って、前の週に、多少私が弾いてあげ、特に難しい箇所、注意すべき点をピックアップして練習方法など教えてあげたとしても、なかなか緊張するものだし、たいてい1週間やったとしても、上手くは弾けません。曲にもよりけりですが、音符読みからはじまり、ピアノの鍵盤で自分の指で置き換えてゆくって、大変なんです。
ちょっとめんどくさがりな子とか、ある意味、ちょっとずるい子?!などは、「色々今週は忙しかった」とかなんとか言い、でもこちらも「はい、じゃあ次までにはやっといてね」だけで、終わるわけにもいかないわけです。「ゆっくり片手ずつでも、やってみよか〜?」となるわけです。結構器用な子だと、数回弾くとコツをつかみ、なーんだ、これでいいんだ!となり、家で練習しやすいきっかけ作りにもなります。
でもNちゃんって、ふっとかんがえてみると、一度も全然やってこなかったという時、もう今年で、うちへきて3年半たちますが、なかったです。半分なりとも、しっかり・・・・そうそう、片手でやってきます。ゆっくり目に淡々と、しかも、割と音、リズムが間違ってって事、ないです。だから一通り片手奏がおわると、私はついつい「いや〜Nちゃん、これだけ片手しっかり弾けてれば、思い切って両手も、やっちゃおうよ」と強引にやらせてしまってます。でも、そこそこできるんです。
歌の曲で、やや軽快なタイプのものも、Nちゃんにとっては、初回は音とリズムに支障がでては、いけない・・・というしっかり慎重なタイプがでてしまい、ゆっくり、やはり片手ずつ弾いてました。でもこの曲は歌も知ってるものだったし、ゆっくりとはいえ、ここまで弾けてるんなら〜と思い、「その曲の歌のテンポって、どんな感じがいいと思う?」と三種類のテンポで弾いて聞かせ、すぐにふさわしいテンポは当然わかり、「もうこの際、途中くずれちゃってもいいから、私のテンポで挑戦❗️やってみよう」と、セーのっで合わせたら、多少崩れもありましたが、ほぼ弾けました。
でも、Nちゃんなりのペースで、ゆっくり片手やって、次の週に両手合わせも最初はゆっくりで、さすがに曲によっては、ちょっと遅いかな〜というのは、メトロノーム表示(速度表示)し、それに合わせてやってきてもらう、つまりこの3回ペース。このペースを案外もう2週ペースで持っていけるのでは?と思ったりもしました。
とはいえ、Nちゃんのゆったりした、でもちゃんとやってくるペースを、無理やり、それそれと追い立てるようなことになっては、Nちゃんの良さが消えてしまいます。でももしかしたら、ちょっと慎重すぎてゆーっくりのペースに、どっぷり浸かってしまうのもどうかな〜ともこの頃、思い始めました。
特に指筋トレとして、ハノンをはじめだした今年の5月ころより、ちょっと考え出しました。私はハノンというのは、片手ずつやってくるというのは、基本的に違うと思ってます。何でハノンが黒い鍵盤を使わないハ長調で、右手も左手も音も、リズムも同じなの?という事が、ハノンさんが両手で弾いてほしいという意味だと、思ってます。そこで、さすがにハノンだけはNちゃん、片手ずつ練習はやめてほしい、最初っから両手でね、とはよく言いました。
でも慎重なNちゃん、本当にゆーっくり両手で弾いてきました。でも全て1拍に二ついれなくてはいけない、手繋ぎ音符(♫)8分音符は、ある程度の速さは欲しいんです。思い切って速さ表示を出し、ちょっと強引に「できるだけ頑張ってこの速さでやってきて」と、宿題に出しました。でも、何の問題もなく、こなしてきました。
Nちゃんは、レッスンではとても静かで、特に自分から色々お話しする事は、まずないのですが、初見も、音符カード音当ても、確実にこなしてます。今回は発表会曲に、ちょっと昨年よりストーリー性のある、ジャンプアップした曲を、思い切って選択しました。でも着実にコツコツこなしてゆくタイプのNちゃんなら、やれると思います。連弾も最終的には、いつもメロディだけでいいんだよ と私は言いますが、最終的には本のとうりに弾き切るNちゃん。ぜひ粘り強い精神で、今年の発表会曲も、頑張ってほしいと思ってます。️💕🎹