Cちゃんは、確かもうすぐ小学校という頃、うちに初めてピアノをならいにみえたかなあ….実をいうと、彼女にはお兄ちゃんがいて、彼はこの4月で、中ニになる。

そのお兄ちゃんが、私に初めて習いにきた時は、まだ、幼稚園の年中さんになったばかりの頃だったかなあ。

何とそのころ、Cちゃんは、お兄ちゃんとともに、バギーに乗って、いつもついてきていた。なかなかの、元気がいい子で、お母様も一生懸命その子をじっとさせるため、絵本、塗り絵、おもちゃなど持参されてみえたなあ~、それでも、お兄ちゃんのことが気になる、楽器なんかたたいたりすると、もう自分もやりたくてやりたくて、騒ぎ出し、じゃあいっしょにやってみようと、他の楽器をだすと、自分も同じものでないことに、ごねてなきだしたり、….でも、そんなCちゃんを、暖かくみんなで見守りつつの日々がすぎていきました。

 

 

お兄ちゃんはその後、私立の小学校にはいり、しばらくつづけていました。そしてそのCちゃんは、どうも幼稚園から、しっかりお受験のあるところにはいるため、いろいろいそがしかったのかな?お母様も、なにかとお兄ちゃんのピアノレッスン時間にもルーズになり、4回目の発表会曲に、お兄ちゃんはてこずり、結局やめてしまいました。

 

しかしそれからも、同じマンションなので、なんとなく顔を合わせることも多く、Cちゃんは、やはりうちに小さい頃からきてたし、顔馴染みではあったので、あっ!という感じで、会うたびに私は大きくなったなあと、みてましたし、彼女も、にこっとして、かわいいものでした。

ただお兄ちゃんがうちへくることじたいが、最終的にはいやになったくらいなので、もうその妹Cちゃんは、うちへくることはないだろう、もう、きっとどこかで、ピアノくらいならつてるんだろうなーとばかり、思ってたやさき、お母様より、突然メールいただきました。

お兄ちゃんのとき、最後のあたり、かなり時間的にわがまま言ったり、ルーズになったりしたことを詫びられ、今回は妹…つまり、Cちゃんを、習わせたいということでした。

そして、それが最初に書いた、小学校に上がる、ちょっと前の頃でした。もうおかあさまとしては、もう、1人でレッスン行かせてもいいですよねえ?ということで。わたしも、それはもう問題ないと思い、承諾しました。

しかし、いざレッスンがはじまると、なかなか思い通りには進みませんでした。練習をやってくるこない以前の、とにかくこれやってみようよ  の、私の言う事自体が聞けない、相変わらず小さい頃のまま  いやいや、しかしもう幼稚園も間もなく終了だよ、赤ちゃん時代とは、訳違うし———-

 

でも結局何ヶ月かは、お母様についてきてもらい、やっとレッスンとして、落ち着いてきた頃には、もう夏過ぎていたかもしれない。最初の年の発表会は、どちらかというと、お母様と私で、えんやこらどっこいしょ と言う表現が、まさにピッタリだった。でも 2年生になってから、やることはやらなくては!と言う意識は、出てきたようなかんじだった。彼女は、バレエの教室も行っており、こんなポーズとか、コンクールがあるとか、なかなか楽しそうにはなしてくれる。そうかーCちゃんは、バレエが好きなんだね、というと、別に、、と。

そう好きでもないと。本当のところ、よくわからなかった。2回目の発表会の時、またまたお兄ちゃんがお受験とかで、結局Cちゃんも、まだお家で1人お留守番とはいかず、 毎回あちこちと、曜日、時間変わり、懸念していたけど、さすがにお兄ちゃんの時のようなことはなく、前もって連絡下さり、無事終わりました。

 

それこそ昨年は、コロナのせいで、お兄ちゃんの入学した学校でも、入学早々Web 授業だったこともあり、うちも二か月zoom レッスンに突入した。塾でもzoom やってた子もおおく、ましたやCちゃんのお家も、お兄ちゃんで経験済み。お母様も、少しは落ちつかれたにか、じっくりちゃんのレッスンを、改めてチェックされ、実際 秋頃から音読みカードを、もう音の書いてある一覧表見ずに、やって見る気がでてきたようで。

 

お家の練習には、もちろんまだまだ、毎回ばっちりというわけではないが、バーナムという比較的一曲一曲が短く、音符、表現のおさらいも兼ねた本が、彼女には、あっていたようだ、。発表会の曲も今年は、ちょっとながめのものにしたが、お母様も最初から力入れてみえてたのか、もう余裕だ。

 

何よりも、真ん中のド中心に上に下に  のドの音が、いくつかすぐさっと鍵盤で分り出すという事は、本人にとっても、わたしからみても、大きなステップをふんだことになる。先日彼女のレッスン終えた後明るい気分でいた私の目に、いきなり月謝袋の中に入っていたお母様の手紙を見て、がっくりきた。4年生より、お受験塾、本格的に生き出すので、ピアノを発表会終わったら、やめますと………………。

なんかこのまま、はいそうですかと、何もお母様に聞かず終わりにしてしまったら、私は、無茶苦茶あとで、後悔するだろうと思い、それとなく、ここんところのc ちゃんのレッスンの頑張りぶりを話すとともに、詳しくお話し伺ってみた。たしかに私からみてもだが、Cちゃんはすごく器用に、いろんな事をこなしていけるタイプではない。結局Cちゃん、バレエも、3月一杯でやめるみたい。特に本人は、ピアノにいきたくないということは、全然一度も言ってないし、ただ、塾がはじまれば、彼女のキャパオーバーは、まちがいなしということだった、

確かにお受験塾がはじまると、実際宿題はかなりでるらしい。私も今まで何人かの子は、結局宿題におわれ、学年が上がるごとに、増えてゆく塾日、週末のテストなど、大変だろうかと思う。そういう私は、子供ふたりそだてたが、ふたりとも、お受験は、味わっていないから、大変さが、わかってないんじゃないかと言われれば、そうかもしれない。でも、Cちゃんは、せっかく、ここ何か月で、音を自分よりすすんでよもうとし、やずかづつでも、レッスンの中だけで、進んで行けるペース作りつつある。

 

現在うちにきてる、私立中学2年せいは、小学校6年時にも、月2回とはしたが、レッスンのじかんを、一つの、楽しみ、いやほっとひといきつける、いや、悪く言えば息抜きとして、過ごした。まあ人によりけりだが、。

確かに毎回練習は、無理でしょう。だから、しっかり何事も、きっちりやっていくお教室しか、意味がないと、思える考えも、一理あります。よく、受験おわったらまた、はじめますわーと、軽く言われるお母様いらっしゃいます。でも、私の経験上、辞めて復活って、ますないですね。ほんとうに、受験挟んだ二か月のみはやすんで、しかしそういうひとは、すぐ復活されます。

 

もしたしかに、塾がはじまり、その宿題にへろへろになり、もうピアノなんか出かける気さえ、起こらない、いやだーとなるまで、来るだけきたらどうでしょうか?やはり、Cちゃんのママも、月2なら、なんとか考えてみても….と、言われました。4年、5年、6年、三年間、塾一色というのも、おこさんにとつては、どうかなあと….みなさん、どうですかねえ。一週間に   もしくは二週に  一度だけでも、足を運んで、おとよみ、リズムよみ、おさらい、指うごかし、音を奏でる時間は、後々長い人生で貴重なものになってゆくことを、ちょっと辞めちゃう!という前に、みんなかんがえましょうよ!!