T君はこちらに引っ越してみえる前、もう2年間、個人の先生について習ってみえたという事でした。こういうT君の様なケースでは,体験レッスンでは、その全く今現在使ってみえる本をそのまま持って来ていただき、出来れば弾ける範囲で少しでもピアノを弾いてもらいます。というのは、もう2年やっていらっしゃるってことは人によって進み具合の差はあるとはいえ、まあまあのレベルでは弾ける様になっているお子さんが多く、本も教本1冊だけってことはまずないです。指筋トレ的なもの、曲集、あと家でやってくる書き込みワークブックなど、少なくとも2〜3冊は日常的にやっています。




T君もやはり何と4冊もの本をやっていました。(バスティンシリーズ)それは私の講師仲間の中でも、結構生徒さんに使わせてる方多く、私自身もこのシリーズの講座を何度か受けた事があります。それこそピアノのおけいこという教本的なもの、パーフォーマンスという名の曲集、指筋トレ本のテクニック、セオリーという名のワークドリルと、このシリーズで全てが網羅できる、素晴らしい教材だなぁと、私自身も講座を受けた当初は思いました。今現在もさらに私が講座を受けた頃より、より種類も増えていて、より初歩の子供達にも楽しめるものもあり、私自身が買って、時折レッスンにとりいれてます。






でも私としては、バスティンシリーズを通常的に教材としては使ってはいません。順を追って、クラッシック的な感覚より、何事も発展させていきたい気持ちが強いわたしの路線とは、ちょっと違うかな〜と思ったからです。でもT君は本を見させてもらった限りでは、2年間にしては進みもまあまあだし、きっちりとこなしてきている様子、弾いてくれた曲もやや前にさらったものでしたが、ここひと月程余り弾けなかった割には、しっかりしたタッチで弾きました。




バスティンは確かにもう早い段階で、色んな調にお引っ越ししたり、クラッシックに限らずポップス、ロックなどのリズムも使われ、色んな音楽に早いうちにしたしめます。実際今現在、普通に生活してて、常日頃耳にする音楽って、まあポップス系が、主なところでしょう。その点では色んなおと、リズム、乗りには反応良くなるのかな?



もっともママは、「ピアノの教材に関しては、もう先生にお任せいたします。いっさい取り替えていただいてもかまいません」とまで、仰ってくださいました。でも私はしばらくはこのまま、この続きをやっていきつつ、色んな点で補っていきたいと申し上げました。それはT君にとっても、この2年間バスティンシリーズできたのを、いきなり全て路線を変えてしまうのは、パニックになると思ったからです。まずはこのままで次のページから、再出発がベストだという事を告げました。





何よりも、私はT君自身がこの4冊もの本を続行する事を、自ら納得していたという状態、ママが色々お仕事されてて、転勤などで大変で、勘違いされてたのか「前の先生は月3回でした〜」と軽く言われたのにたいし、「いや、月4回だったよ、月3回の時もあったけど、いつも基本月4だったよ」としっかり訂正し、「あ〜そうだったわ〜」とママ。こんな感じで、しっかり受け答えができるT君なら、これからも大丈夫と確信しました。




ひと通りレッスンのこれからの流れも話し、可能な日時もお話しして、これからご検討なさるのかとおもいきや、「よかったです、ご近所で習うことができて・・・、もう一度、ここへの行き方、次回までに下見しておきます、この子、道覚えるのは得意なんですよ」ということで、もう来週より入会となりました。私もしっかり意志を持って習いに来るT君の様なお子さんを、これから教えられると思うと、嬉しくなりました❗️





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