Sちゃんのおうちは、うちのマンションと道路を挟んで目の前のマンション。確か7年前くらいに一人、女の子がうちにレッスン、来てました。とても頑張り屋さんでしたが、お受験塾にはいってから、その宿題に追われ、ピアノの練習が大変となり、辞められたのですが、その子のお母様に私の事でもきかれた?いやいや、もう現在中2の子と、5歳になったばかりのSちゃんとでは、とても接点は、ありそうにない。案の定、お聞きすると、特に誰かの紹介でなく、ホームページ見て、まずなによ自分のうちより近い!という事に、びっくりされ、ブログもいくつかご覧になられ、申し込まれたとのこと・・・・。

一度もうちのマンション内に、入られたことがないということだったので、やはり今回も前もって私が約束の時間に、入り口まで出ることにしました。お父様と手をつないで、ニコニコ笑ってる、見た感じ明るい女の子、「こんにちは」と、ぴょんぴょん跳ねている。恥ずかしそうな感じもなく、元気だ。でも、お父様のお話しでは、ここ最近やっと、知らない人にも、対応できるようになったけど、結構人見知りだったらしい。

 

そんなSちゃん、元気にレッスン室入る寸前に、あれ〜?なんかさっきまでの元気は、どうしたの?というくらい、パパにくっつき虫になってしまいました。かろうじて部屋に入ったものの、ペターっ座りこんでしまいました。「え〜つ?どうしちゃったの〜?」私もパパもついつい余りにものSちゃんの態度の変化にめんくらってしまいました。しかもそのあと、「お腹すいたあ〜」と、ひと言。「喉渇いたのかな?お茶でも飲めば、元気でるかも〜」の一言に、「アイスが食べたい、」と。パパも、参った参ったという感じで、「終わったら、帰りにスーパーで、買ってあげるから・・・・」と。私も、「30分だけだから、、、、一生懸命やれば、あっという間だよ」と。

「指の番号、Sちゃんの手で描きたいな〜と、紙に手を置かせたら、「あっ、それ保育園でもやったことある〜」と、とりあえずやる気になり、ひとまずホッと。指番号も、「もう数字は、読めるから」と、得意げ。よかった、よかった!指の番号もわかったところで、さあいよいよピアノで、黒い鍵盤の、高いおとより、3個と2個のグループ分けしてみよう!と。何故か余りピアノの方に寄りたがらない、椅子に座ルのは、絶対イヤという感じで。でもたってならいいということで、何とか2個の黒鍵盤より、ドの音は、見つけられました。

 

 

 

「さあて、いよいよ色んな指で真ん中のドだけでいいから弾いてみようか〜」という問いかけには、相変わらず椅子にはすわりたがらず、「立ってでも、弾いていいんだよ」と.。でもSちゃんまたお腹すいた病復活。パパも「あんなにピアノ楽しみ、弾きたい、弾きたい言ってたのに」との問いにすかさず、「お腹減ってもう力出ない」と。「じゃあ、線の上、下にマル描いてみない?ピアノの本って、ほらー、こんなマルマルだらけ」と楽譜を見せつつ、Sちゃんおうちでやってみよう宿題に、私が描いてみせると、何と「あっちのお部屋へ、行きたい、」と、言い出しました。

 

さすがに、パパも、びっくり、「え〜!。?」私も、どうしようかと、一瞬思いました。「じゃあ、あっちに行ったら、ちゃんとこのマル書く?絶対書くと約束したら、本当は、レッスン時に、他のお部屋に行くなんてダメだけど、今日は、よし!行こう」えらい事になった!と。リビングの隣りの部屋、うちはある意味、楽屋なんだよねえ。でも、約束しただけはあって、あっさり楽しくマルかいて、時々休んでは、「なんか色々あって、色々見えて、きになる〜」と。やれやれ、私もお父様も、Sちゃんに振り回されたような?!でもそのあとも、やはりピアノの部屋へは、入りたい感じではなかった。むしろ、なんか怖いものを、見る感じで、、。

 

最後にお父様も、グランドピアノの大きさに、もしかしてびっくりしたのでは?みたいなことを、言ってみえた。私のレッスン室は、はっきりいって、広くはない、。いや、狭い。ドアを開けると、いきなり目の前に、ドカンとグランドピアノ、幼児の背丈からみると、ある意味、それは、黒いデカイ怪獣のようにみえなくもない。まあ、それだけが原因ではないけど、前回の体験のFちゃんも、幼児、疲れていたとはいえ、確かに、なんか怯えていたような感じもあったっけ?

 

Sちゃんのパパは、でも何回か来るうちに、なれてくると思うけど〜と、つぶやいてみえた。でもなんとなく、本人の気持ちはどうだったんだろうと、私は余り落ち込まなくしてようとして、その後レッスンしました。しかしお父様より、メールがきていて、今日のお礼と、Sちゃんが、「また行きたい.やりたい」と言い出し、マルマルちゃんを、さっそく帰ってから、やり出しました と、Sちゃんが、書いている写真まで添付されてました。ピアノに、恐怖を持たれなくて、よかったよ。でももう他のお部屋には、はいれませんよ。(笑)。