Uちゃんのおうちは、うちのマンションから歩いて5分くらいのところのマンションらしい。同じ幼稚園に、うちのマンションからも来ている子がいるらしいし、入り口のすぐ近くの公園には、寄ったことはあるのだけど、「マンションの中までは、入ったことが、ないんですよ」ということで、いつものごとく、お約束の時間に私自身が入り口まで、でました。

時間ちょっと前に、電話で前もって伺ってた妹ちゃん、そしてUちゃん、ママと3人手をつないで、入り口にはいってみえたので、もう私からお声かけしました。もっとも、お母様ももう私の姿を見るなり、あっと気づかれ、いいタイミングでした。

 

特にこのマンションの方とか、誰か知り合いの紹介ではなく、おうちから近いこと、あと、おうちには小さなオモチャのピアノしかないけれど、ちょっとUちゃんが興味を持ち始めたこともあり、一度体験してみようと、ホームページより、申し込まれたとのこと・・・私は、Uちゃんに軽く笑って、「ピアノ弾いてみたくなった?」ときいたら、ちょっと恥ずかしそうに、いや、聞かれたことに、もしかしたらちょっとびっくりしてしまったかもしれない。でもUちゃんの感じは、むしろ自然で、こういう時ハキハキと、「はい!」なんてこられちゃったら、逆にこっちが怖いかなあ〜。

 

そんな黙っているけど、自然体なUちゃんは、レッスン室にさっとはいり、まずピアノの前にたち、じーっとピアノをみつめてました。最近うちにくる体験のUちゃんと同じ年齢くらいのおともだちが、まずレッスン室自体にはいれなかったり、手を書いて指番号を確かめ、さあ!ピアノの黒鍵盤よりドの音探しへと、ピアノに触れようとすると、ママにくっつき虫になってしまったりの子が多かった中、淡々とそれらをこなしていました。

 

指番号の確認、黒い鍵盤からのすべてのドの音探しまで、それこそ淡々とこなし、表情も硬かったUちゃんが、ピアノの1番高い音達と1番低い音達を聞きっこくらべをやりかけた頃より、笑い顔が見え出しました。「ピアノの1番ひくい黒い鍵盤はねえ、こ〜んなに低く怖い音がするから、仲間外れで、黒鍵盤グループで、こうしていつもひとりなんだあ」と、すぐ下の白鍵盤と交互に弾いてみると、むかしのサメが人を襲う映画の、不気味な音に似ていて、それが面白かったのかなあ。ニコっとして、緊張感が溶けた感じです。

 

 

 

こういう時、下の子を連れてくるお母様アルアル、お姉ちゃんのマネがやりたくってやりたくってピアノに触ろうとしている下の子を押さえつつ、でもしっかりUちゃんをみているお母様に、私は、「おうちの鍵盤はここからここくらいまでですか?」と聞いてみました。そうしたらUちゃんも一緒に「このくらいかな〜」とママと確認しつつ両手でかこって見せてくれました。さらには、「幼稚園で年中さんになるとピアニカもやるんだあ」と。私が「おうちのピアノの鍵盤と同じくらいで、口で吹く楽器を知ってるのかな?」と聞いたから答えたんだろうけど、私はUちゃんが喋ってくれて、うれしかったかな。

 

そのあとも、キラキラ星の音楽に合わせ真ん中のドの音で右、左と1番の指で弾いてみよう!実は親ゆびさんって、これ、結構弾くの大変なんだよね〜最初ほかの指を全て握ってしまい、やろうとし、でもわたしとしては、今日の段階では、それもありかな〜と思ってたところ、「でもね、こうやってお化けのように、力ぬいて手を置いて、弾くといい形になるんだよ」と言ったところ、真剣な眼差しでやりだし、いい形にして弾いた時は、ついついママも私も、「スゴイスゴイ!」と、声が出てしまいました。

 

あとはいろんな音符をみて、線の上、下、線と線の間の丸書きまですすんで、あとはおうちで・・・と実に盛りだくさんな体験が、出来ました。帰り際玄関で、可愛いアナ雪の靴をはいてたので、「可愛い〜!先生これ2回目はみてないんだよね〜」と言ったら、「2回ともみた!これ、2回目の絵なんだよ、買ってもらったんだあ、お気に入りの靴」と。もう最初の頃の硬い表情は、全然なかったなあ。最初会った時には全然喋らなかった子が、最後にはこんなに自分から喋ってくれるようになったんです。ぜひ、いい返事待ってるよ💕🎶以上、東戸塚Keikoピアノ教室でした。