発表会後、毎年うちの教室では、個人面談を一通りすませます。それはもう4月より新しい学年に、みんな上がる事、当然学年が上がれば帰宅時間、授業時間など、変わってくるからです。




特に小学生から中学生になる子達は、もうガラッと生活がかわります。勉強だけでなく部活動も、毎日の生活の一部にプラスされます。又学習塾も、やはり2年後の高校受験という大きな目標のためには、おろそかにできません。



以前お母様が、、もう中学生になると、勉強に部活に塾にと、大変になる事間違いなしだから、ピアノは一旦区切りをつけ、一斉やめた方がいいのでは?という強い考えをお持ちだった方がいらっしゃいました。こちらからすると、小さい頃から続けてきて、中学生まで続けられたということ自体が、もう多少の程度の差こそあれ、かなりの実力をつけてきてるわけです。これからこそ、大きな曲に挑戦できてゆく道筋が立っているだけに、それがプツッと絶たれてしまう事実が、残念でならないわけです。





とはいえ、その子は、そのお母様の元で、育てられてきたお子様、ましてやその子自身が、そうだよね、もう中学になったんだから、勉強と部活に専念すべきよね・・・と、心底思ってしまったら、もうこればっかりは、先生も無理強いは出来ません。でも、もし本人が、いや、ピアノもこのまま続けられたら続けたいという気が少しでもあれば、これまた無理にとは言いませんが、よし!頑張れ!と背中を押してあげてほしいのです。





今回発表会はでられなかったけど、高校受験ギリギリの11月まで、通常レッスンのペースでレッスンにかよっていたKちゃん、Sちゃん、当たり前ながら、毎回毎回全ての本の宿題が、完璧に出来てたわけではありません。でも、ゆっくり休まず精神で、たとえ部活練習でヘロヘロの時も、テスト前で、塾の特別対策連日塾の時は、次週の延長レッスンに回すetc etc、とにかくレッスンに来て、その時間を最大限に使い、学んでいった姿は、かえってやめたり、へんに回数減らしレッスンよりは、よかったのではないかと、私は思ってます。






この4月より中学になるK君、N君、個人面談時に、実はお母様方、どうこられるのか、内心心配全然してなかったよというのは、嘘ですが、中学になるので勉強&部活に専念という路線はないのでは?とも思ってました。





K君はなかなか音楽的にいいセンスを持っており、指もどちらかというと器用にこなしていけるタイプで、でも最近、やる曲自体が大曲になってきて、決してコツコツタイプでないので、最初のうちは、発表会曲も、こりゃ大丈夫かいな〜と思われるほどでしたが、最後のスパート力はすごく、それなりにしっかり仕上げてはきました。




しかし入会当時、彼は、発表会は絶対いやだ、と言い切っていました。でも、なんやかんや毎年出演し、それなりに弾きこなし、さらに昨年秋には、小学校のクラスごとのアンサンブル発表会に、自らピアノの伴奏を申し出て、見事に弾ききりました。うちのピアノ発表会は、まあ一応習っているし、妹ちゃんもいて、出演となれば、自分だけ避けてという事態は、難しいとおもいます。が、学校のクラス別の発表会は、何も私も言われなきゃあ知りませんし、自分が立候補したということは、こういう事に、案外楽しさを感じてくれてるんだあとおもうと、私はうれしくおもいます。個人面談の時、お母様も、「あの子、あんなに発表会とか絶対嫌だなあんて、いってたんですけどね〜 」と、明るく笑っていらっしゃいました。それこそ、無理強いはいけませんが、中学になると、合唱祭があり、伴奏とか挑戦したりしてくれると、いいなあと、密かに期待してます。






もう1人、さらにこの4月より中学になるN君、実はN君もK君同様、私はなかなかいいセンスは持ってると思います。今年は後半から中高一貫の塾体制に突入した事もあり、発表会は断念しましたが、ぜひ次回は出演してほしいです。N君もK君同様決してコツコツと、やっていくタイプではないのですが、ほぼレッスンの通常の曲はレッスンで予習し、レッスンで弾ける様に出来てしまう・・・はっきりいって、N君のようなタイプは、まさにレッスンで修得派・・・・忙しい中学生にはピッタリ。とはいえ、どんなに疲れても、とにかくレッスンには行くぞ!の強い意志がくずれなかったら、大きな成果が出ますよねえ。





実は多分これは私の想像に過ぎませんが、N君は必ず学校でコンサートなど、色んな機会にやった曲をレッスンに来るたびに、ピロピロと弾くんです。そこでこちらもすかさず「それ、学校でやったの?」ときくと、色々教えてくれます。同じ学年でクラスは違ったK君がピアノのパートをやってたことも、結構気にはしてました。その頃N君は、塾の模試などで大変でしたから、あまりそんなパートは引き受けられなかったでしょうね。でも中学になったら、合唱祭とかあるよ・・・と、本当に、勧めたくて、しかたありません。






でもでも、これは本当、無理強いはいけません。あくまでも、本人からその話題が浮上したら、・・・の話としておきます。でも、本当にこれはあくまでも理想にすぎませんし、また女の子同士と、男の子同士ってちがうでしょうけど、先ほど触れた今年受験ギリギリまでピアノがんばり、見事志望高校に合格したKちゃん、Sちゃん、Kちゃんのお母様がおっしゃたこと、「うちはSちゃんがいたから、ピアノ頑張れ続けられた」この言葉が、今年中1になるK君N君にも、お互いくじけない、何かになって欲しいと、勝手に願う私でした。






東戸塚Keikoピアノ教室では皆様の体験、おまちしております。