私は全く初めてピアノを習いにくる幼児には、ほぼヤマハ出版の、オルガンピアノ1よりスタートしてます。真ん中のドって、自分で左右におひげを持っており、大抵誰もがこの真ん中のドは間違いなくわかります。譜面からも、鍵盤からも、まずわからなくなる子はいません。

 

そして順番に右手はひとつずつ右へ音が進む(高くなる)につれ、ドレミファ・・・と。左手はひとつずつ左へ音が進む(低くなる)につれ、ドシラソ・・・といく。この右へゆくのが音が高くなってゆく、左へゆくのが音が低くなってゆくという感覚も、我々ピアノの先生にとっては当たり前のような感覚ですが、これを頭で理解している幼児っていません。毎回毎回ピアノの前で、右手を使い「真ん中のドよりこっちの方へ向かって、ほらほらー、こんなかわいい高い音へ向かってくんだよ〜」と、私の真似させ、パラパラと弾かせ・・・同じように左手も使って「ほらほらー、こんな太いこわ〜い低い音へ向かっていくんだよ〜」とやっても、その瞬間はわかったような感じになってますが、わかってません。

それと、ドレミファソ〜と言っていくのはやはり歌でも多く耳にするのか、音のあがってゆく方は比較的読めるのですが、それこそ左手で真ん中のドの音より左へ向かいひとつずつ下がっていく音の進行は、ドシラソファ〜となるのですが、とにかく音が順番に並んでいれば何でも、ドレミファソだと思いこんでいる子達は、多いです。これも、左手を弾くときに、しっかりドレミで楽譜を見つつおさらいして、そこではわかったような感触も、ありますが、やはり子供達にとっては、ドシラソファ〜って言いにくいんですね。

 

それでも私はこのオルガンピアノ、右にドレミファソ、左にはどシラソの範囲のみで、しばらくいくのでそれはそれで、教本としてはまあまあいいのではと、思ってはいます。ただ、もちろんこの本を進んでいくのと並行して、指と音の関係をすごく柔軟にしておかないとだめということが、長年この教本扱ってきて、わかってきました。それはこのオルガンピアノ1の半分すぎると、いきなり今まで右手親指さんは、真ん中のド担当だったのが、ファの音に飛び、左手ももういきなり真ん中のドから離れ、もう一つ下のドを、何と小指で弾くはめになってます。

 

その点、私はこのオルガンピアノシリーズ、何年か前にリニューアル版が出ましたが、旧版もやっていた私としては、ワークブックはかなり旧版の方を活用しています。つまり教本と共に並行して色んなことがやりやすいのです。下の楽譜のドレミファソソソというのは、それこそソファミレドドドと反対読みも、幼児はすぐ覚え、右手どころか、これに左手のもう一つ下のドから同じように弾くこともやり、私の経験上、ほぼみんな両手で大して苦労なく弾いてきます。

 

あと、ワークには、みんなのよく知っている、メリーさんの羊とか、チューリップなども載っており、これも左手で同じ音を一緒に弾くことって、以外と簡単にこなすんですよ。メリーさんの羊はさらにいいことに、ファの音、ラの音、シの音、ドの音からとか、はじめる音を変えさせ指はそのままで、後々でてくる色んな調の音にも親しめ、指のポジション移動もでき、それを何度かやっておけば、教本でいきなりという感覚はないはずです。(よく音階の指くぐりはかなり後回しにされる方も多いようですが、やはりもう1教本で、フラット、シャープが出てしまう段階で、興味あるやれそうな子にはやらせてしまってます)

 

 

いずれにしても、どんな教本使っても工夫次第で何とかなるものですね。でも子供達一人一人が、それぞれ得意なこと、不得意な事はちがい、先生はその子をよく見て、合う形を提供してあげなくてはいけないなあと、思いました。それにしても、楽譜の音がより早くピアノの鍵盤と結びつくという点で、最近ある先生の作られた、おんがくのーと、気に入りました。なるほど、こうなってると、楽譜の音と鍵盤が、結びつきやすいかと。目で見てわかりやすい、よく検討し、レッスンに活用しようと考えてます。

 

 

 

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