今回は、10月からピアノレッスンを開始することになったRちゃん(年中さん)の体験レッスンの時の様子をご紹介します。

 

Rちゃんのおうちは、ちょっと歩いてうちにみえるのは大変ですが、車なら5分程度で行き来出来る場所でした。お母様がお仕事をされてみえ、時間的にはこの季節、やはりもうあたりは薄暗くなる頃で、いつも通り、うちのマンションはメインの入り口もややわかりにくく又、1回来られればわかりますが、全く初めての方だと、その入り口より、さらにうちの1号館に、無事到達できた方は、少ないです。そんなわけで、今回も私が体験5分前頃、メインエントランスまで、でることにしました。


待ち合わせから  レッスンまで・・・・

最初それらしい方が全然いらっしゃらなかったので、やっぱり幾つかある、違う入り口でみえるのでは?と心配し電話したところ通じず、はてさてどうしたことだろうと途方に暮れかけた頃、三つ編みの女の子とお母様がこちらへちかずいてみえ、ん?と、お互いに話しかけあい、あ〜よかった〜という感じでした。私が「でもこのメインエントランスがわからないと結構迷われる方多いんで、良かったです」と言ったら、「実はマンションのまわり、ぐるぐるまわっちゃいました、おまけに今日はパパに車で近くまで送ってもらい、それは良かったんですが、うっかり携帯を車におきわすれ・・・・」私もほっとし、そういう事だったのねと。ママも「本当に申し訳ありませんでした」と、謝られ、でもとても明るく親しみやすい感じが私の気持ちをグッと楽にさせてくれました。それにそんなにグルグル回った割には時間もお約束通りで、携帯置き忘れさえなければしっかり余裕持ってみえたんだなぁと、おもわれました。




Rちゃんは、恥ずかしがり屋さんだとメールで伺っていたとうり、お母様にピッタリくっついて、表情も硬い感じだったので、余り直接本人に問いかけるよりは、2人に何気なく話しかけるのが1番と思い、「ピアノを習いたいと、Rちゃんがいいだしたのかな?」ときくと、やはりお母様が、「保育園で大好きなお姉ちゃん達がピアノ弾いてるの見て、私も弾けたらいいなぁと思ったのよね〜」とRちゃんに向かって

言いつつ私にいう感じでした。Rちゃんは相変わらず、無表情でしたが、ちゃんとお話しは聞いている様子でした。

いよいよ   レッスン室へはいります。



うちのレッスン室まで来た時、結構今までに幾度か人見知りが強い子とかは、、部屋へ入る事事態ができなかったり、グランドピアノの大きさに圧倒され、泣き出したりって子もいて、やや心配しましたが、それは全然なく、むしろさっとおへやにはいり、ピアノをしっかり見つめてました。実は私はこのところ、幼稚園児、保育園児の体験には、すこしでも心ほぐしてもらいたいため、最近人気のすみっこぐらしの何人かのちっちゃなぬいぐるみを、ピアノのすぐそばの長椅子に置いておくのです。が、実はRちゃん、その子達には全然気づかず、私がまだ随分と表情が硬かったため、「ホラ!すみっこちゃん達も頑張れ〜って見てるよ」とあえてそちらへ視線むけさせたのです。でもママが「あ〜ほらほら、Rちゃん好きな子達じゃん、」

と大きな声をあげてました。が、Rちゃんはさほどの反応もなく、でも気にはなってるような感じで、見てはいました。





そこで私も、さっと話題変え、「じゃあこれからピアノを弾く右手、左手を今日はね〜ここにRちゃんの手を書いちゃうから手をのせてみて〜」と。あれあれ?Rちゃん手引っ込めてしまい、ママにくっついてしまった、ママも「ここに置くだけで先生が書いてくれるのよ〜」私も「保育園で、手に絵の具塗って、これ私の手とかやらなかった〜?」ときくと、「やったよ、やったよ」とママ。「ここではもちろん絵の具をぬったリはしないけど、Rちゃんの指にも番号つけたいな〜」。と。興味がなさそうではないが、なんか私の前に手を出すことが、恥ずかしいのかな?「じゃあ、これはおうちでかいてもらうとして、もう本にかいてあるRちゃんと同じくらいの大きさの手の上に、乗せてみよう!」と。最初これも抵抗あったのか、でもママの手の上に自分の手を乗せておいて、そこからスルっとママがてをよけ、本の手と重なりました。「あ〜、Rちゃんとおんなじ大きさ、よかったよかった、ほら!これで指番号もバッチリみえる」と。これにはどことなく満足しているようでした。おかげで右手左手と、手を合わせて、指の歌をもちろん私だけがうたい、Rちゃんの指を刺しつつやったのは、よくわかったのか、後から親指さんから1、2、3、4、5と数えていきました。

ピアノの中に興味を持ったことより 自発的に・・・・

あとはぜひピアノにすこしでも触れたいな〜と思い、黒い鍵盤を、3人のグループ、2人のグループと、分けてゆく事、「一緒にやってみる?」と誘ったが、やはり無理で「じゃあ先生のやるのをよーく見ててね」と、。でもジーっとしっかり見つめてました。本来ならここで全ての黒い鍵盤を、グループ分けして、まずピアノで1番最初に覚えたいドの音を全て弾き・・・と思っていたところ、Rちゃん、どうやらグランドピアノの中が気になっている様子。「座ってみるともっとのぞけるよ、みえるよ」と言ってたら、もうさーっと椅子に座って、譜面台の隙間から中を覗き出しました。これは真ん中のドを弾くチャンスだと思い、「ねえ、これから先生がここの真ん中の2人クロちゃん弾くから、見ててごらんよ、」と。Rちゃん真剣な眼差し。「ほら、こうやって鍵盤押すと白いものが飛び出してくるでしょ?ハンマーって言うんだ、ハンマーが上に張ってある弦を叩いて、音を出してるんだよ」と。「だからたとえばいい加減に弾くと、あれって言う感じで、音が出ない、」とわざとたよりなく弾いてみせ、「Rちゃん、黒い2つしっかり弾いておとだしてみなよ」すると、ジャンケンのピーの手で、中を見ながらしっかりした音を出しました、。お母様も、「いい音出せたじゃない!」と。私も「やった、やった」と、。そして「このジャンケンピーの2ばん指の斜め下の音がドなんだよ 」 と言ったじてんで、残念ながら時間切れとなってしまいました。



(ピアノの中が譜面台のすきまからこうしてみえるんですよ。)

体験レッスン後の喜びと新たな希望へ・・・・

 

体験レッスンは終わり、今日書けなかった手は、Rちゃんなら書けるでしょうと思いその紙を渡し、さあ帰りましょうとなったとたん、椅子からなかなか降りようとせず、なんとかママに「先生、次の生徒さんみえるから、帰るよ」と言われやっと椅子から降りたものの、何故か部屋の壁にペタッと張り付いた感じになってる。体験の間、結局Rちゃんは、言葉は一言も発せず、笑うこともなく、でも最後に逃げるように帰るでなく、むしろまだここにいたい?という気持ちかは、わかりませんでしたが、ようやくママにせかされ、部屋を、えんやこりゃってな感じで出て、帰られました。まあそんなわけで、その日は次に生徒もきたし、ママもまた後ほどメールでということで、慌ただしく終わりました。




次の日お母様からメールが届き、Rちゃんがレッスンが楽しかった、先生がお話しが上手だったと、感想を自分なりに言ってたということで、嬉しく思い、ただびっくりもしました。確かにRちゃんは黙ってはいたし、きっと恥ずかしい気持ちが勝ちすぎ、私の前でやること自体が出来なかったんでしょう。でもお話しはしっかりよく私を見て、聞いてたことはたしかです。正式なレッスンは10月からで始めることになりましたが、少しずつ心ほぐれ、お話しは真剣にきけるので、レッスン内で間違いを恐れず実践できていけたら、すごく学べるいいお子さんです。私もRちゃんが心ほぐれ自分を出せるには多少時間かかるかもしれませんが、楽しく興味持ってもらえるレッスン、心がけたいものです‼️






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